食品の安心安全が強く求められる中、畜水産動物を飼育する飼料においても食の安心安全への貢献が求められて久しくなっております。研究開発部門では、原料調達から生産 現場までのフードチェーンにおける食の安心安全を確かなものにするため、情報収集力の向上、化学分析・衛生検査技術の精度向上と迅速化に努めています。
また、より品質が高く「おいしい」畜水産物を低コストで生産できるよう、畜産動物、 魚類等の栄養学に基づき、それぞれの生理に合った配合飼料および飼養技術の開発に取り組んでいます。さらに従来は配合飼料として利用されていなかった様々な原料やエコフィードの利用方法を研究し、コストパフォーマンスの高い飼料の実用化に取り組んでいきます。
これからも、飼養技術や防疫衛生のコンサルティング等を通じて、生産者の生の情報を迅速に研究・製品開発に生かし、お客様のニーズを捉えた製品をいち早く供給できるよう、さらなるサービスの拡充を図っていきます。
これまで培ってきた独自の技術を最大限に活用すると共に更に力を注ぎ、畜水産動物の生産者の方々に貢献するとともに、安心安全で「おいしい」を食卓に提供する研究・技術開発に取り組んでまいります。
豊富に蓄積されたフィード・ワンの技術。その研究活動の中核となっているのが研究所に属する「畜産研究室」、「品質管理室」、「開発防疫室」と、水産飼料部に属する「水産研究室」です。
研究開発業務やコンサルティング等の営業支援を推進するだけではなく、公的機関や大学等との共同研究の実施、国内外を幅広く情報収集して得た最新技術の製品開発や品質管理への応用、技術情報をお客様へ紹介するセミナーの開催なども行っております。
畜産分野、水産分野の専門家や分析・検査の専門家、獣医師、薬剤師といった、バラエティ豊かなスタッフが活躍しています。
福島リサーチセンターで鶏および豚、茂木リサーチセンターで肉牛、いわきリサーチセンターで乳牛を飼育し、畜産飼料及び飼養技術の研究開発を行っています。新製品・新技術の開発においては、試験農場で開発飼料のフィールドテストを行い、確かな成果が得られたものだけを製品化しています。
鹿島リサーチセンターで化学分析・微生物検査を行い、分析検査結果を全社の品質管理に生かしています。飼料や食品畜水産物等の品質と安全を守ることを、研究・技術管理の最重要課題と位置づけております。
鹿島リサーチセンターにおいて、研究機関等で行う動物試験に適した実験動物用飼料の開発および既存飼料に関するデータ収集等、ミツバチに適した代用花粉やサプリメントの開発、ペットの健康維持に貢献するフードの開発を行っています。また、獣医師による防疫指導では、農場における食品安全・家畜の健康のため、衛生管理と疾病対策・バイオセキュリティのサポートを行い、顧客の皆様や関係農場に貢献しています。
愛媛県愛南町でマグロ・ブリ・マダイ・クルマエビ等を飼育し、水産飼料及び飼育技術の開発を行っています。従来の主原料である魚粉の高騰に対し、植物性原料や新規原料を積極的に活用しています。
愛知県知多市で実験用の製造機器を用いた水産用飼料等の造粒性・物性の開発を行っています。従来は造粒し難かった原料を造粒できるようにすることによる飼料の低コスト化、緻密な物性コントロールにより飼育成績の向上に貢献します。